私たち作業療法士は、1965年(昭和40年)に理学療法士及び作業療法士法(法律第137号)により誕生したリハビリテーション専門職です。
愛媛県作業療法士会は昭和57年に発会し、平成25年には公益社団法人へと移行しながら40年が経過しました。会員数は1100名を超え、作業療法の普及及び向上を図るとともに、会員の職業倫理及び学術技能を研鑚し、もって県民の保健・医療・福祉の発展及び充実に寄与することを目的に活動をしてまいりました。
「作業」とはいったい何でしょう?
暮らしの中で皆さんが普通に行っている行為の全てが「作業」です。食事をしたり、お風呂に入ったり、買い物に行ったり、スポーツをしたり、釣りに行ったり、あらゆる活動が「作業」なのです。作業療法士はそのような『その人にとって意味のある大切な生活』が病気や怪我でできなくなった(やりにくくなった)時、再びその作業ができるようにお手伝いをする仕事です。病院や老人保健施設、訪問や通所サービス、教育など様々な領域で活動をしています。
2025年問題はもう目の前に来ています。住み慣れた地域で生活ができるように高齢者、障害を持たれた方の自身の思いが込められた生活の実現やQOL(生活の質)の向上に寄与できるよう今後も支援を進めてまいります。
作業療法士はさまざまな職種と連携しながら、クライアントの総合的なケアを実現するために努力していきたいと思います。ご声援をよろしくお願いいたします。
愛媛県作業療法士会 会長
丹生谷 哲哉