【初LIVE配信によってオンラインの垣根を乗り越えた第23回公開講座】
今年度の公開講座はコロナ禍が落ち着いてきており、しっかり感染対策を行った上で2年ぶりに数十人規模での会場開催を迎えることができました。また、昨年に引き続きZOOMを用いたオンライン配信も実施し、多くの方々に参加して頂くことができました。昨年度の課題として、オンライン参加による、ライブ感の少なさや講師との距離感を感じるなどコロナ前に行っていた公開講座を望む意見を多く頂いていたことでした。この課題を改善する上で、LIVE配信を今年度は導入することを決定し、株式会社TKP様のご協力のもとLIVE配信での開催に至ることができました。
今回のテーマは『コロナ禍でも活かせる転倒予防の理論と実践』でした。このテーマに決定した背景には、コロナ禍による活動自粛や制限などによる転倒被害の増加や地域の予防体操の閉塞感などを事業部内でも感じていたことがありました。
特別公演Ⅰでは、転倒予防の分野では第一人者であられる武藤芳照先生をお招きし、実際に転倒歴のある有名人などを挙げつつ、転倒に注意すべき点やセルフチェックなどを教えて頂きました。内容がとても印象に残りやすく、明日からでもすぐに転倒予防に取り組むことができるご講演でした。特別公演Ⅱでは、予防体操においてエンターテイメント性を盛り込んだ独自のリハビリ体操を考案し、全国での講演やYouTubeなどでお馴染みのたつ婆こと石田竜生先生をお招きしました。会場全体や画面の向こうの参加者を巻き込み、リズムや掛け声に合わせて体を動かしました。講演を通して、気づけば参加者全員が笑顔で体操に取り組んでいました。この「笑い」や「笑顔」が各施設や地域などでの介護予防に活かされたら良いなと思いました。
来年度も公開講座の開催を予定しております。県民や他職種の方々、作業療法士協会会員の皆様のためになるよう努めますので、よろしくお願い致します。