嚥下造影検査はゴールドスタンダードといわれ,嚥下障害の臨床では大切な検査です.診断 的検査であり治療的検査でもあります.また,構造を評価する検査であり嚥下動態を評価す る検査でもあります.嚥下造影検査の目的は症例の方々によって異なりますが,一瞬の映像 で食塊の移動,器官の運動,タイミング,構造の影響など多くの点を観察し統合させながら理 解する必要があります.
本セミナーでは,嚥下造影検査を診る視点と結果の捉え方に焦点を 当てて解説します.普段不安を抱えながら嚥下造影検査結果を評価している方,自身の観察視点でよいか確認したい方など多くの皆さんの受講をお待ちしています.
なお,本セミナー は,第 1 回で解説した動画について,第 2 回で訓練につなげる視点を解説します.2回受講いただくことでより理解が深まります.